主人公「垣根 徹」は、都会でスーツを着てバリバリ働くかっこいい社会人に憧れていたも、就職活動に失敗してしまう。 それでも地元で名の知れた工場勤務という新たな新生活に胸を躍らせるも、業務内容は憧れていたものとはかけ離れていた・・・。 このまま終わってしまうのかと危機感を覚え、都心で行われる「異業種交流会」に新たなコミュニティを求め参加することに。 そこで出会った主催者の「空風 俊也」という青年をキッカケに、垣根の人生はよりシビアなものへと変わっていく・・・。

不器用な気質で、人との距離を感じて学校内で馴染めずにいたレッカ。 それでも放課後になると市民病院にいる義姉のせせらぎルナに会いに行くことを楽しみに毎日を過ごしていた。 そんなある日、「憑依生命体」という正体不明の狂戦士が現れ、ルナがいる市民病院を襲う。 騒乱の中でなんとか彼女の元へ向かうレッカだったが、憑依生命体と対峙した時、 「エフェクト」という力が覚醒して――。

同じ力を持つ仲間との交流、敵組織との関わり…… 悩み、葛藤しながらも成長していくレッカの姿を描く SFビルドゥングスロマン。

「麒麟」 中国の神話に登場する伝説上の生き物。東の青龍、西の白虎、北の玄武、南の朱雀、その四神の中央に位置する気高き神。 非常に穏やかで殺傷を好まず、その強さを無為にひけらかすことは決してない。 　　　　　　　　　　　　　　

「いずれ麒麟と呼ばれる男だ」 青年はそう言って俺を地獄の日々から救ってくれた。はじめは金もない権力もない。そんな辺鄙な男とばかり思っていた。 しかし、人徳と先見の明で生きていく一人の男の生きざまは俺を魅了していった。